アスペルガー症候群傾向ありと診断された母と子の日々


by riemit
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定型(たぶん)の次男が教えてくれること

監修の杉山登志郎氏が
「この本の登場によって、わが国の自閉症スペクトラムの治療に新しい地平が開かれたことを実感する。」
と、絶賛しているRDIの本を今読んでいる。

まだ読み途中だが、自閉症者が欠くとされる「経験共有」の理解を、基礎から体系的に教えるという手法で、プログラム後は適応が非常に良好らしい。
途中、定型の乳児、幼児における「経験共有のレベルと段階」が6段階に分けて丁寧に説明してあり、かつ後の章で定型に対する自閉症者の認知方式が説明してあるので、違いがよく理解でき、おもしろい。

自分はどのぐらいのレベルか、定型の説明部分を読んで考えてみたが、大体3か4入口くらいかと思う。(しかし、後のアセスメントの項目を見ると1でもあやしかったが・・・。)
レベル3、4といえば2歳程度、すなわち次男のレベルである。

次男を観察していて不思議だったこと、例えば大好きな「スーパーあずさ号」のビデオを流したとき、彼はとても喜んだ顔で画面を指差し私の方を見て、
「ほら、ほら、ちゅーぱー、ちゅーぱー」
と言ってくるのを見て、何故画面ではなく私の顔を見るのかと、私は思ったのだが、これがいわゆる「指差し行動」で、次男は私と感動を共有しようとしていたのかと、この本を読んでやっと気付いた。
それに対する私の反応は、「?」と思いながら、
「そうね、スーパーあずさね」
と彼を見て言うだけという、次男にしたら物足りない反応だったかもしれない。
(正しい反応は、一緒に画面を見て興奮する、らしい)

他にも、次男が思いついた体を使った遊びを繰り返し、少し変化させたりしてやったりとか、その際、次男の顔を見て反応を確かめるとか、思えば私は

2歳の次男に「経験共有」を教えてもらっている状態ではないだろうか。

長男も同様かもしれない。

長男は以前は子供番組の踊りをマネて、TVの前で踊ることなどなかったが、2歳を前に次男がやりだしたら、何故か長男も踊るようになった。

兄弟は今のところとても仲が良い。

兄はいつだか
「K(兄)くんね、じつはY(弟)のこと大好きだからね、次の赤ちゃんもYって名前にして」
と言っていたし、弟は昼間兄がいないとき私や、道であった近所の人に
「K、園にいっちゃったー、いっちゃったー」
と寂しそうに言っていた時期もあった。

長男は園で折り紙で何か作るときは、必ず
「Yくんの分」と言って、もう1つ作るそうだ。

定型の息子や娘は自閉者にとって、レベル相応の「経験共有」を教えてくれる、すばらしいパートナーになりうる、のかもしれない。

自閉症/アスペルガー症候群 RDI「対人関係発達指導法」―対人関係のパズルを解く発達支援プログラム
スティーブン・E. ガットステイン / / クリエイツかもがわ
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by riemit | 2007-04-25 01:01 | 読んだ本